2026年5月26日火曜日

106 知恵

 都会の子供たちを見る時、伸び伸びと遊ぶ場所や自然を見つめ、自分を見つめる場が少ないのには、考えさせられます。

子供は、遊びや自然との触れ合いの中から世間を見、色々な事に興味や疑問を感じ、人間や自然のルール、正しい心のあり方を学びとって行きます。

親の育て方にも問題があるのではないだろうか。

子供は誰しも、多少の癖や粗相はあります。

その部分を拡大するのではなく、良い点を10倍20倍にも拡大。

信じ見守ってやるべきで、子供は親に信じてもらえなければ、誰に信じてもらえるのだろうか。

もし親の考え方や方向づけで、子供の持てる素晴らしい才能や芽を潰すような事があっては、子供の生涯に問題を残し、大きな罪を犯した事になります。

ひかるは14歳で5コマ漫画に出会い、魔法の箱、テレビの解明を志し上京。

当時は、数少なかったできたばかりのカラーテレビ学科を選択。

テレビ業界を目指し、貫き通しました。

今の子供たちには、もっと広い門戸が開かれているはず。

皆が同じ方向に殺到する必要はなく、自分の求める道を本気で全うすべきでしょう。

恵まれ過ぎ、夢が見つけられず、虚無の世界をさまよう若者達を見る時、心痛あるのみ。

子供は、親の宝であると同時に世の宝、無限の可能性を秘めています。

物事を自分で判断し、自分に合った生き方、世界を舞台に活躍出来る、立派な人間に育って欲しい、と願わざるを得ません。

無い無い尽くしの少年が、体一つで生き抜いて行くには、どうあるべきかと考えた時、知恵を使う大事さに気づきました。

一口に知恵と言っても、日常の些細な問題から、仕事や人生に関するまで多種多様。

世の中、大発見と言われるものでも、ちょっとしたアイディアや、見方、発想の転換から出てくる場合が多いかと思います。

成り行きに身を任せて過ごす人や、何事にも知恵を絞りだす人。

こうした個人差、これこそ人生の分かれ目に、なるのではないだろうか。

如何なる有名大学で学問を詰め込んだとしても、それを引き出し、自分の個性に合った知恵として応用出来なければ、宝の持ち腐れ、時が過ぎると忘れていきます。

また、知恵を引き出す訓練の出来ている人は、どんな職種や職場へ回されたとしても、何らかの形で結果を残せる実行力のある人間になれるのだ。

105 花の予備校

 夜学時代はともかく、入社後も仕事に付き合いに、睡眠時間4時間の連続でしたが、今だに風邪ひとつ引いたことがありません。

3番目は、自然の中で育ち、色々な事に疑問を感じながらヒントを得、知恵を使う訓練が出来ていた点です。

どんな難問だとしても、どこかに解決策があるはずで、知恵を使う大事さは言うまでもありません。

4番目は、小さな貧しい島での生活から生まれた、周りの親戚や村人同士が助け合い、思いやる心です。

部下を持った時、100人いれば、100人に思いやる心が大事です。

自分さえよければ、他人はどうでも良い、という自分本意では、部下は付いてきません。

上京当時、田舎者という劣等感やプレッシャーはありましたが、その中でもひかるは、このような環境に育ったのだから、決して都会育ちの人達には負けるはずがない。

と、自分に言い聞かせ前向きに考えていた。

今でも間違いではない、との考えだ。

都会育ちの小学生が、北海道の農家へホームステイとして体験学習し、先生や友達と仲良く遊ぶ中から学ぶシーンが放映されていました。

素晴らしい制度ではないでしょうか。

屋根の雪下ろしや、2キロの雪道通学、厳しい自然と直接触れ、初めは恐れた牛とも仲良くなり、乳しぼりをしたり、父にジャレるが如く牛の背中に乗る。

牛の体温や肌触りの感触、目で交わす言葉など、脳裏に収められ、人生の良きアルバムになったことでしょう。

過疎化の中、廃校にならないよう取り組んでいるとの事ですが、可愛い子には旅をさせ、他人の飯を食わせる。

何事も百聞に勝る体験! 

これぞ生きた教育! 

子供たちの将来を考え、行政面からも制度化、促進する必要があるのではないだろうか。

体験は 花の予備校 人生の。

104 部族を維持

  本土の人には、なかなか理解できないことが、しばしば南の島では起こる。

陸続きでないため、また、その昔はエンジンなるものがなかったため、往来が難しく、方言や風習など、目と鼻の近い島でも違いがあるのだ。

黒島にも数十の部落名が残っており、それぞれの集落が自分達の子孫や部族を維持守るため、他部落との交流や結婚などを嫌ったということが実際にあった。

島の古老達の方言を聞いていると、色々な発見考えさせられるものがある。

方言で「痩せる」は「ヤギ」という。

動物の山羊からきているのかと思うと、動物の山羊は「ピシダ」という方言があり、まったく別ものだ。

逆の「太る」は「パンタル」という。

あれれ?丸丸に太った動物、中国にパンダがいる。

パンタルは、パンダと関係あるのかな?

ところで、テレビでは痩せる、ダイエットが流行っているようだが、そのうち日本全国、豚ではなくヤギだらけになるのかな?

あなたの周りに、ヤギ君いる?

パンタル君いない、あなたは、ヤギになりたいの?

我輩は、ヤギである。

ひかるは小さな過疎の島で生まれ育ち、都会育ちの子供達に比べ、恵まれていたのではないか、と考え、自負する点が多々あった。

一番目は先祖代々台風と戦い、作物が薙ぎ倒されようとも、忍耐強く生き抜いて行く。

根性なるものが、生まれながら宿っていたのではないかと思う点。

今の若い人達には、古くさい言葉に聞えるかも知れませんが、長い人生を歩む上では、コツコツと目標に向かって努力する、ということは大事な要素ではないだろうか。

2番目は子供の頃から裸で育ち、灼熱の太陽エネルギーを目一杯体で吸収、人一倍健康な体が育まれたのではないかと思う点です。


103 画

  


ヤギである。


2026年5月24日日曜日

1102 海の色

 沖縄県で3番目に大きな石垣島は、人口約5万人。

世界で初めて黒真珠の養殖に成功した地の一つで、鮮やかなエメラルドの湾。

波間にキラリと光る真珠の輝きがあり、入江に浮かぶ島々は真っ白い砂浜に取り囲まれ、砂浜から深みへの微妙な色の変調は絵の具を流し込み、風の筆で描かれたのではないかと思われる眺めです。

この色は、どうして砂に染まらないのだろうか?

例え、どのような名文をもってしても表現は不可能でしょう。

決して日本三景に見劣りのしない絶景。

一見に値するのでは無いだろうか。

 風筆や 描き尽くさん 八重の島

 海の色 湧き出る元か 川平湾

近年川平湾には異常に外国人が多い。それも中国や台湾 近くの東南アジア諸国の人ではなくヨーロッパ系の人でフランス人が大半。

ボンジュールが連発される石垣島だ。

訳を聞くとフランスの著名な旅行雑誌、価値ある観光地ベストテンに川平湾が入っているとのこと。

ぜひ一度、その目で確かめてみてください。


1100 画像

  


川平湾(かびらわん)

1101 西表島

そして、この残された自然を観察すると、動物たちは、月の引力による旧暦での行動。

黒島では、旧暦の決まった日の満潮時、島中のカニが、一斉に海へ向かい産卵をします。

道路や砂浜までが、足の踏み場もないくらい、カニで埋め尽くされ、これ程のカニが生息していたのかと思わせる数。

海は、卵で赤く染められ、ほとんど魚の餌食になる中、わずかながら、生き残って行くのです。

甲羅が5センチ以下のカニ、どうやって産卵日を計算しているのだろうか?

年に一度、間違いなく日時を計算し、一斉に産卵する自然の営み、一度は都会の子供達に見せたいものです。

また、日本では、唯一亜熱帯気候に属するこの地区は、2月に入ると、気温が二十二、三度にも上昇し、どっと春風が押し寄せ、百花繚乱の季節。

もし桜があれば、間違いなく正月には咲くでしょう。

3月には日本一早い海開きが行われ、暖かい春風が、沖縄本島へ九州へと北上、日本の春は、八重山の元旦から出発していくのです。

南国の山々は、一年中緑を湛え、春夏秋冬というはっきりした変化もなく、季節は北風の吹く季節とか、うりずんの季節、という呼び方で表現され、春夏秋冬という方言も見あたりません。

ひかるが上京して一番驚いたのは、山一面が紅葉し、落葉する事でした。

初めての冬、木々が落葉し、裸山の姿を見た時、間違いなく枯れた、木々が新しく地面より芽ぶき大木になる迄、これから何年かかるのだろうか。

化学兵器が使われたのか?

天変地異が起きたのか? と考え、この世も終わりではないかと思ったものです。

子供の頃不思議に思った、落ち葉焚きが後に理解出来るようになったのだ。

また考えられない事かもしれませんが、ひかるの家の前には、自然のサボテン林がありました。

トゲがあるため、人間や牛馬、他の動物は一歩も入れず、トカゲやヘビなど、爬虫類の格好の棲家。

サボテンと言うと、誰しもメキシコを連想するかと思いますが、日本にも自然のサボテンが群生する気候があったのです。

そして、誰しも、沖縄の自然は素晴らしい、と絶賛しますが、この八重山地区は離島のため、未だにあまり知られていません。

この地域は珊瑚群が、海底いたるところに見られ、この海域に眠る、世界屈指の珊瑚群は、復帰に伴う、日本最大の財産ではないでしょうか。

台風が作り上げた地形や山並みの変化に富み、西表島は、全体が絶景の至りで、沖縄本島に次ぐ大きな島にもかかわらず、人口は1700人程度。

いかにこの島が人を寄せ付けなかった島なのか分かるかと思います。

そして地球上の動物が絶滅していく中、20世紀最大と言われる、イリオモテヤマネコが、古代の生態系を残したまま、この島で発見されたのです。

遥か昔、西表島が中国大陸と陸続きだった時より生き続け、動物学上、貴重な猫だとの説。

外国からは、経済アニマルと呼ばれ、自然破壊が激しい国に見られていると思いますが、世界に類なき動物が生息する日本、おおいに誇るべき発見ではないだろうか。

今日も日本のどこか、息を潜め、獲物を狙う、百万年来生き続けた、古代の目が光っているのかと思うと、大きなロマンを駆り立たせてくれます。

古老の話によると、その昔、この西表島は山国のため、収入が少なく、税金を滞納。

島ごと、税金のカタに取り上げられ、国有化し、開発されなかったと言っていましたが、真意の程は、定かではありません。

106 知恵

 都会の子供たちを見る時、伸び伸びと遊ぶ場所や自然を見つめ、自分を見つめる場が少ないのには、考えさせられます。 子供は、遊びや自然との触れ合いの中から世間を見、色々な事に興味や疑問を感じ、人間や自然のルール、正しい心のあり方を学びとって行きます。 親の育て方にも問題があるのではな...