2026年3月28日土曜日

1202 貴方は一万円か?

  古老の話によると、昔は名字が無かったそうだ。

そのせいか、この島の古老達は、あだ名をよく使っている。

また、あだ名のつけ方が、ユニークで、特徴をよくとらえている。

普通は、大工屋あるいは畳屋、鍛冶屋など、職業による名前を使っているが、結構あだ名を使う場合が多い。

ある体の大きな巨漢の人がいたそうだ。その人のあだ名は、軍艦とつけたそうだ。まともに名前を言っても分からないが、軍艦といえば、すぐ島中で通じる。

そして、その一家は今でも軍艦屋、と呼ばれているそうだ。

その家の嫁は軍艦の嫁と呼ばれ、孫達は軍艦の孫と呼び、誰も苗字を使わない。

ひかるが帰郷し隣村を散策中、おばあちゃんが杖を持って石に腰掛け休んでいた。会釈をし通り過ぎようとしたら、まじまじと見て手招きする。

「初めて見る顔だが、あんたは、一万円か?」と言う。

何の事だ??

訳が分からない。

ボケているのか??

名字を言うと「やっぱりあんたは一万円だ」と言う。

そして、一万円の子供だと言う。

訳を聞くと、ひかるの父が生前、魚獲りの名人だった。

注文を聞き、注文通りの魚種を獲って来、売り歩いていた。

漁で稼ぐので、一日いくら稼ぐのだと聞いたそうだ。

父は「一万円に決めている。それ以上獲らない」と言ったそうだ。

その話一つで翌日からは、一万円というあだ名が島中、伝わったそうだ。

だから父に似ている、ひかるを一万円、いや、一万円の子供だと言う。

それにしても、一万円の子供なら五千円か?

まさか、千円という訳ではないだろう。

よく考えると、ひかるは聖徳太子と肩を並べる大大人物だぞ!!!

しかし大蔵省、なんとか一万円以上の紙幣を発行してくれ。

ひかるは一生、一万円を越えられないではないか。

出来れば、ひかるをモデルに・・・


ひかる通信~

 サイトURL  https://ameblo.jp/jaltatara

サイトタイトル    鼓動エッセイ


上記サイトで発信続けて行きます。

ハブジャンプしていたひかるも何時の間にか82歳。

最後の一鼓まで頑張ります。

もう少しお付き合いください。


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