2026年1月17日土曜日

 1045 異様な音


人工的に作られた防波堤に叩きつける波は、30メートルものしぶきをあげ、音も想像出来るかと思いますが、大自然の熾烈な戦いは、えぐれた岩の横腹に、下からしゃくり上げる時、しぶきは粉末状に、前方へ飛び散るだけ。

搾り出れる音も、これまた想像も出来ない、炸裂、唸り声の異様な合体音。

巨大な鯨が、押し潰され、もがき苦しみ、訳の分からない、悲痛の叫び声を出している様にも聞こえます。

「ドキューン」 「ドズーン」、言葉では表現のしようがありません。

そして台風通過後、一面に油を流し込んだような穏やかな水平線。

嵐の前の静けさ、という諺がありますが、嵐の後の静けさの方が、はるかに静かです。

なぜ、あれだけ熾烈な戦いをするのか?

静かにしていればいいのに・・・

なぜ無意味な戦いをするのか?

普段は遊園地であり、色とりどりの熱帯魚達が見せてくれる、アニメの世界。

穏やかで、母のように優しい海が、何んで異様な音を出し、激しく、恐ろしい海に変わるのだろうか?

激しさと静寂さが目の前に繰り広げられる時、静と動、鬼の顔と母の顔。

この相反する変化に疑問を感じ、この二つの顔の持つ意味が、どうしても理解出来ませんでした。

しかし後日、過酷な試練を味わった時、自分なりの答えが出せたのです。

本当に苦しい時にとれる方法は、背を向けるか、前へ進むか、この二つしかないはずだ。

背を向ける事は簡単ですが、しゃにむに前へ進むしかない。「これしかない!」と、自身に確認出来た時、二つの顔に対し、自分なりの結論が出ました。

そうです。二つの顔には、何ら意味がなく、ただ、「これしかない!」

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