2026年1月18日日曜日

 1055 人間セミ


他にもテレビの裏側には、色々なエピソードがあります。

鉄塔での高所取材時、スタッフが本番終了までは無事でしたが、いざ降りる段になり、下を見た瞬間、高所恐怖症が走り、降りるに降りられなくなりました。

下から声をかけるにも、見向きもせずボンドで貼り付けたのではないか、と思われるくらいベッタリしがみ付き、ワナワナと震える姿は人間セミその物、お笑い番組のシーンのようで、笑ってしまいそうですが命にかかわる一大事。

救出作戦は大騒ぎになりました。

思い出したくない事件もあります。

雄巣鷹山日航機墜落事故。取材活動の帰社後、スタッフの食欲が進まず、落ち込みが激しかった事には参りました。

真夏の出来事、犠牲者と泣き崩れる遺族の姿が、あまりにも多過ぎ、山全体を覆う臭気と霊気中での取材。

規制線は無く、生々しい現場を見、精神的に受けたショックが大き過ぎたのです。

食べ物を見ても、衣服を焼き捨てても、風呂に何度入っても、あの臭気が鼻にこびり付き、色々なシーンが蘇って来るのです。

遺族の事を考えると生々しい事を書くと不謹慎ですが、何気なく見ると木の枝に肉片がぶら下がっていたり・・

本当にスタッフの脳の構造が破壊されかねないのです。

極力対話をし、冥福を祈り、元気をとり戻させる迄には、1カ月必要でした。

世の悲惨な出来事でも、いち早く正確に伝えるのがテレビマンの務め。

二度とあのような事故の起きない事を願うしかありません。

世の縮図を背負い、テレビマンは、今日も行く・・


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