美しく咲き乱れるサンゴ群、実は厳しい条件で、生き延びているのです。
サンゴの育成には、年間18度以上の海水温度と、ある程度の塩分濃度、透明度が高く、太陽光が届く条件が必要です。
しかし日本の最南端、八重山地区は、地球の母なる大河、黒潮が満たしてくれます。
また、このサンゴは、紛れもなく、口も胃もある、れっきとした動物だとの事ですが、自然界に同じ形は二つとなく、段々花畑のように作られたサンゴ郡の景色を眺めるとき、人間の作り上げた日本庭園や町並み等、比較に値しない事が、歴然と感じられます。
植物の光合成は当然ですが、サンゴは、動物でありながらも光合成をする為、太陽を食べる動物。太陽の子、と呼ばれています。
光合成の結果、カルシウムの結晶で、骨格を形成して行くとの事ですが、実は年に一度、産卵をします。
普段はザラザラとした感触のサンゴが、ある時期になると、ぬるぬる状になり、臨月を迎えます。
8月初旬、満月の夜は、サンゴの産卵日でした。
物音一つしない不気味な海底、陣痛が始まり、見渡す限りのサンゴから、数千億にも及ぶ、朱色の卵が、雪が舞う如く、一斉に放卵。ゆっくり浮上する、命の舞。
動物の誕生に、これ程神秘的な世界があったのだろうか、と感動させられます。
地上の万物は、引力の影響を受けざるを得ません。
生まれたばかりの小さな命、どうやって、引力を振り切り、浮上するのだろうか。
そして、サンゴの群生する、水面2メートル前後の水温は、対流となり、横からの緩やかな潮流と交差し、縞状水温を形成。
優しく体を舐め、放卵された、無数の卵が、潮の流れになびく時、ふっと、水中に吹く風を感じさせてくれます。
暖かい南海で水着のまま感じる吹雪、生涯一度体感するのもいいのでは・・
生まれたばかりの小さな命は、浮上と同時に大空へ産声を上げ、さざ波のゆり籠に揺られての、旅立ち。
漂う卵は、殆んどが、魚の餌食になる中、万分の一個が、別な場所に辿り着き、そこを生涯の棲家とし、立派なサンゴへと成長して行く。
2025年12月7日日曜日
1091 珊瑚の産卵
登録:
コメントの投稿 (Atom)
1164 ヤギの乳
子供が生まれても、昔は栄養が行き届かず母親の乳が出ない場合が結構あった。 勿論、ミルクは無く、冷蔵庫も無い時代。 そこで、ヤギの乳を頂く事になる。そうやって島の子供達は育ったのである。 ひかるも母に3軒の家からヤギの乳を頂いたという。 だから、3軒の家のヤギ様には感謝しなさいよと...
-
数年後女房を連れて島へ行った。 すると島のおじさんやおばさん達が私の女房を鬼嫁と呼んでいる。 東京から来た鬼嫁の顔が見たいから夜行くぞと言う。 何んで鬼嫁にされたのか理由を聞くと、両親が上京した際、女房は私が夜な夜な焼き鳥屋で酒を飲んでいる体の為にと一生懸命野菜サラダを作って食卓...
-
イベントは晴天に恵まれ大成功。その会社の社長が「ひかると言う男、雨が降ろうが、やりが降ろうが、しっかり仕事をやり遂げる、一番信用出来る」と尾ひれを付けて回ったのである。 もっと大きな財産は、回りが全員風邪を引いていても、部屋中菌が充満していても、絶対と言っていいくらい、この男...
-
2百年前の伝説ですが、この島のある男が、くり舟で遭難し遥か南方の無人島へ漂着。 半年後、夢に出てきた神様のお告げを頼りに海へ出ると、黄色いサメが、又間へ入り込み、背ビレに捕まると、そのまま北上。 一昼夜かけ、元の島にたどりついた、という伝説があります。 法事も済ませた後で...
0 件のコメント:
コメントを投稿