2026年3月20日金曜日

1179 地獄耳

 

パーティーから数日後、港で会ったので声をかけた。

先日、群馬からお父さんが来たんだって、と聞くと。

え! ええ!!、誰から!、誰から聞いたの、私お父さんが島に来た事誰にも言ってないのに、とびっくりしていた。

おじさん、地獄耳だから何でも知ってるよ、というと観念したのか、皆さん島の良い人に出会えた事、一生忘れないよと、笑顔で答えていた。

真美ちゃんのお父さん、本当に心配で仕事を休んで、高い飛行機代出して、様子を見に来たんだぞ。

もっとお父さんに、甘えた方がいいよ、というと、ニ週間後に島を離れるけど島の事、一生忘れないから、と明るい笑顔だった。

群馬へ帰ったら、お見合いをし、いい人見付けな、というとコックリうなずき、私必ずいい人見付けて、もう一度島へ来るからと自信に溢れた少女の笑顔が返ってきた。

この島は、見事なハートの形をしている。何故かこの島に滞在すると、心が落ち着き癒されるという。

真っ赤に燃えた真美のハート、きっといい人が見つかるであろう。

南の島の夜、雲一つない晴天、まれに見る星空の美しい夜の出来事。

民宿の庭で、観光客14、5人と輪になって酒を飲んでいると、年の頃30歳を越したばかりと思われる女性の二人連れがいた。

綺麗な星空を海岸で見て来る、と二人は出かけた。

しばらくして、綺麗な星空が見れてよかったと帰ってきた。

流れ星見えた、と聞くと、すごい大きな流れ星が何個も見えた、との事だ。

年頃の女性なので、さぞかし流れ星にロマンチックな想いを寄せたのでは、と尋ねると「勿論、お願い事したわよ」

何をお願いしたのと聞くと、勿論お金よ、と即座に言ってのけ、隣の子もうなずいていた。

「おじさん知らないの、流れ星に、金、金を5回連発出来ると、金持ちになれるのよ」・・・・

今の若者の考え方には、夢もロマンもへったくれもないか。

しばらく飲んでいたが、また今度は、別の方向で星を見に行くという。

姉御役と思われる一人が、どうも自信がない。

こんどこそ間違いなく、金、金を5連発してやると、立ち上がって行った。

こら! この若さで、まだまだ人生を開き直る事ないだろ、といったがどうも耳に入らないようだ。

スレた様子からみて、この二人の女性は、再度星を見に行くと言って、周りの男の子が一緒に追いて来るのではないかと、誘いをかけしているように見えたが、男は誰一人として追いて行かなかった。

男どもよ! 間違ってもこのような女性に捕まるな。

まかり間違って捕まると、なんで私が貧乏な人生を続けなければならないんだ、と言い続けられる。

結婚しない女性が増えているというが、原因の根本は結婚に対する金の比重が、以前とは格段に違うようだ。

このような世代に生まれなくて幸せだった・・

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1179 地獄耳

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