2025年8月1日金曜日

1163 ヤギ様

 

南の島々には、ヤギを飼育しており、ヤギ汁は生活に欠かせない。

そして必ずと言っていいくらい、そこにはヨモギが入っている。

ヤギ汁は血圧を上げる、ヨモギは血圧を下げる効果があるとの事。

だからこの組み合わせは、どこの家庭でも行われている。

古老に聞くと、ヨモギは、サギグスイ、下げ薬と呼んでいる。

昔の人はよくぞ血圧計もなかっただろうに、どうやってそのような組み合わせを考えたのだろうか。

南の島には、色々な不思議が一杯だ。

この島の人達は昔、牛肉は食する風習は無かったが最近では牛肉を食べる機会が多い。

やはり、その時も牛汁にはヨモギを入れて食べる。

島の人達は知らないところで、健康管理が出来ているようだ。

ちなみに、ヨモギは野生でどこにでも生えている。

東北人はおしんこを多く食べ、塩分を取り過ぎ、高血圧で寿命が短いと聞く。

庭先にヨモギを植え、利用するといいかも。沖縄の長寿はヨモギのせいかも?

南の島でヤギは重要な存在である。

人間をはじめ全んどの動物は、生きていくのに水を必要とする。

しかし、ヤギは川がなくても水の無い所でも何ら問題なく生きられる。

八丈島の手前に、周りは崖で人が住めない無人島があるが、(鬼界島?)そこには、かなりのヤギが野生化して育っている。

勿論無人島で、川も無く水溜まりや雨水を溜める容器も無く大雨が降ってもサンゴ礁の島は即地下水に成りヤギの飲み水は無い。

生涯水を飲まなくても草を食べるだけで問題無し。ヤギの生き延びる力は半端じゃない。

この黒島では昔、妊娠すると出産日を計算。

まず妊娠してるヤギをどう確保するかが、大きな問題だ。

 1162 トウージ

 

この島の方言を見ていると、突然変異みたいな訳の分からない方言が時々出てくる。

豊年際にハーリー競争が昔からある。その船のかじ取り役は重要である。

かじ取り役のことを島の方言では、トウージーという。

なぜかじ取りが、トウージーなのか?

日本の言葉でいうと、統括、統治に当たり、つながるのではないかと思う。

統治が、トウージーになったのではないだろうか。

その昔、この島には、あまりものを書くという習慣がなかったのに不思議である。

昔から続くこの島のハーリー競争は、かじ取りが絶対の権限を持っており、完全に統括している。

言うなれば統治者が、トウージーになっているのだろう。

また女房、妻を、なんと言うかというと、トウージーのハイホンを2つとった、「トゥジ」と呼ぶ。

トゥジ(妻)は、家庭を賄い、やりくりする、言うなれば、家庭の統治者だ。

よって、トゥジと言われるのは、当たり前である。

友人のことを、島の方言では、ドゥシ、と言う。

友達という、複数、総称する場合は、普通、島の方言では、ERがつくが、この友人には、それが付かない。

友達は、ドゥシンキ、という。

この友達という、ドゥシンキは、他の方言と共通しない、変わり種だ。

この言葉がどこから来たのかわからないが、もしかすると、アフリカの山奥で、友達のことをドゥシンキ、というような所があるかもしれない。

渡り鳥が、その言葉をくわえ、島へポコリと落としていったかも?

種子が島で根付き、しっかり島の言葉になったような気がする。

友達の、友達は、みな友達だ。

ドゥシンキの、ドゥシンキは、みなドゥシンキだ。

1163 ヤギ様

  南の島々には、ヤギを飼育しており、ヤギ汁は生活に欠かせない。 そして必ずと言っていいくらい、そこにはヨモギが入っている。 ヤギ汁は血圧を上げる、ヨモギは血圧を下げる効果があるとの事。 だからこの組み合わせは、どこの家庭でも行われている。 古老に聞くと、ヨモギは、サギグスイ、下...