2026年4月21日火曜日

1020 おおもり

毎日が、ひもじい思いをし、夢にまで食べ物が出てくる上京当時の出来事。

一度でいいから、腹一杯ご飯を食べてみたい、という願望を叶えるべく、アルバイトのお金が初めて入った時、思いっ切り食べようと心に決め、外食をすることにしました。

子供の頃から、外食の経験がなく、今日は腹一杯食べられる。

自分の稼いだお金で、思いっ切り食べよう、という期待に胸をはずませ店に入りました。

日曜日の昼時で、ほぼ満席の状況。

何を食べようか?

壁に貼ってあるメニューを、ひと通り往復して見ました。

だいたいのお客は、椅子について注文を考えます。

壁の前をウロウロし、しかも顔色が浅黒く、栄養失調ぎみの飢えた目。

変な男が入って来た、と他の客が注目しているのは視線で感じられます。

女子高生と思われる、女の子二人との相席でした。

店は、母親と娘なのでしょうか、中学生くらいの女の子が手伝っておりました。

メニューで一番、腹いっぱいになりそうなのは、読み方からして「大もり」でした。

注文をし、どうも周りの視線が興味深げに、じろじろと、ひかるを見ているのに嫌な予感。

程なく「大もり」が来ました。

ひかるの考えでは、「大もり」といえば、どんぶりに、大盛に盛られた、どんぶり飯を想像していましたが、目の前に出てきた物は、意に反する物。

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