2026年4月21日火曜日

1023 あれ~

 前席の女高生だと思われる女の子が、あれ~と甲高い声を出し椅子を軋ませ逃げ出す。

周りの客は、針でつっ突かれたかの如く、一斉に注目。

見るとテーブル上は運悪く、ツユが前の方へ流れています。

娘が飛んで来て、ツユを拭き、お客に誤り、調理場からもう1本ツユを持って来ました。

こぼしたものと勘違いをしたのです。

さて、2本目です。

どうするか??

あまりの出来事に、多くの客も、野次馬気分で立ち上がっての見物。

前の女高生はすでに避難し、どうしてよいのか分からず、恥ずかしさと冷や汗。

当人は完全に、舞い上がっています。

店全体の視線を一身に受け、仕方なく、そばを一本ずつ、ツユに浸しながら食べていると、隣の客が親切に教えてくれましたが、時すでに遅し。

周りの雰囲気からして、何が何んだか食べた気がしません。

さて、次は下のご飯だぞ!

はやる気持ち、ぎこちない手つきで、すのこを取りました。

何んだ、これは!

カラッポではないか!

大盛に盛られた、どんぶり飯を期待していただけに、裏切られた時の腹の立つ事、立たない事!

娘を呼びつけ、「これは、大もりではない!」と一括。

田舎ものだと馬鹿にされないぞ、だまされないぞ、という剣幕で劣等感が爆発したのです。

親切に、ツユのお代わりまでしてくれた娘は、あっけにとられ、精神異常者ではないか、という恐怖の眼差しで、奥の方へ逃げていきました。

周りの雰囲気は、皆さんの想像にお任せしましょう・・

主人が出て来たので、一言、二言文句を言いました。

日曜日の昼の混雑時、主人はケンカも出来ず、呆れ果てるばかり。

ひかるは、上げ底メニューで客をだます、悪徳食堂の悪徳主人に客を代表して文句を言ってやった、思い知らせてやったと、正義感に燃え、肩で風を切り、堂々と店を出て行きました。

「神様! この男に罪はない、単なる無知だ! 救いの手を・・・・・・・」

お店の皆さん、ごめんなさい!

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