2026年4月23日木曜日

f1168 子孫

投資した金は半分に減ってしまったのである。 それからというのは、親からもらった財産を半分に減らした分を、なんとか元に戻すと、更にお金に対する執着、そして呪縛は、日を増すにつれ、膨らんで行った。 とうとう60を過ぎても結婚出来なかったのである。 それでもまだ五億くらいの金は背負っていたので、もうお金の事は諦めろ。 老後を楽しく過ごそう、と言ったが全く聞く耳を持たない。 母親も亡くなり、これから先、自分が死んだらこの財産、どうなるのだろうかと不安がっている。 また若い時、金に任せ女遊びと酒を飲んで肝臓まで患ってしまい、不安な毎日を過ごしているそうだ。 ちなみに、渋谷で億ションを買って遊び呆けていた姪ご達、中山家の人達は誰一人として子供が出来かったそうだ。 金に狂った一族だと言わざるを得ない。 ひかるはアパートを転々とし、引っ越し貧乏を繰り返していた。 仕事が忙しく、徹夜の連続か午前様で、朝は子供達が目覚める前に、出社する。 子供達が、父親を怖がり近寄らない状態。 あまりの貧乏さに、ある時女房が怒鳴りつけた。 貯金が4万円しかない、これからどーやって生活する! どうせこれからも母子家庭に間違いない。 貴方等いない方がいい、出て行け! と怒鳴ったのである。 貴方等、貧乏王国へ行けば即大統領になれる、素晴らしい人だ。 もうこんな生活はイヤだ! それでもひかるは、コツコツと働きに働き続けた。 子供達にも、祖父母の存在は必要だろうと考え、女房の実家とも丁重に頭を下げ、和解した。 女房の実家側からすれば、最初に沖縄という、想像出来ない所の人間で、まず拒否感が出たのであろう。 それなりに家庭を守り、またテレビ業界での仕事ぶりは、大きな評価を得て、塩を撒き付けたはずの男が、何時の間にか神棚に上げられるような大変な信頼ぶりである。

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f1174 画

ウーニーを船の下敷きにさせないため、トウジーの怒号が飛ぶ。 (写真は大野隆志氏提供)