2026年7月4日土曜日

116 持論

 「人生には、ロマンとスリルとメルヘンが必要である!」これは、光男の持論である。

ロマンについては別に書いた通り、スリルも、命を張れる生き方をすれば当然。

さて、光男にとって、メルヘンの世界とは。

やはり、光男のメルヘンは、南の小さな島にしか求められません。

生きる厳しさ、激しさを教えてくれた、台風に遭いたい。

灼熱の太陽エネルギーを浴び、風と戯れ小鳥たちや百面相の雲と語り合いたい。

そうだ、命を誕生させてくれた母なる海の世界もある。

華やかで、色とりどりの熱帯魚たち、格好良くないけどナマコもクラゲもいるだろう。

ヒトデは手が五つ、五回も握手を交わせるなんて、おまえは幸せものだ。

人が親類に見えるのか、擦り寄って来る、小さな耳かきヒレのタツノオトシゴ君、泳ぎが下手で立ったまま流に漂い、どうやって家に辿り着くのだろうか?

魚たちの親子は夜、どうやって寝るのだろうか?

またイソギンチャクに隠れんぼする、真っ赤に白い派手な縦縞のクマノミちゃん。

卑弥呼の世界で、ボスクマノミは自然にメスになり、ボスの座を降りると、自動的にオスに性転換するとのこと。

オスを従えての女王様。

スズメダイやベラ等はクマノミと逆、ボスはオスになり、今までメスだった魚がボスになると性転換するとのこと。

便利というか、人間の世界では考えられない、厳しい世界だ。

周りには、光柱ライトの中、テーブルサンゴの舞台狭しと踊り狂う魚や、薄暗い根元では、魚体をくねらせ愛し合う魚あり。

コバルトスズメの団体は、一斉に向きを変え一糸乱れぬ行動、光に映える魚体の見事な模様は、立体ラインダンスを演出してくれます。

おちょぼ口のハリセンボンが、小ビレをばたつかせ、警戒警報。

突然現れるわんぱく小ザメ、しかし枝サンゴへひょいと入れば絶対安全。

ビー玉ほどの小魚とて、恐れることはありません。

ちょこちょこと出入りしながら揶揄する小魚たちに、小ザメは仕方なく「今に見ていろ、痛い目に合わせてやるぞ」と、威嚇しながら捨て台詞を吐き退散。

見ているだけで、時を忘れさせてくれます。

退職金で、小さな船を買い、風のない日は釣り三昧。

そして風が出れば、畑を耕し、汗を拭かせよう。

果て無き宇宙の天の川の下、母なる大河黒潮に身を委ね、ゆったりとした時浴の中、春には一斉に産卵する魚たちの出産に立ち合う気ままな生活。

子供の頃不自由した飲料水も、同じ町内の島、東洋のアマゾンと呼ばれる、西表島の豊富な水が、海底パイプで引かれており、枯れることはないでしょう。

人生劇場***本土では考えられない、年間日射量、畳2枚分のソーラーで必要な電気は賄えるはず。

水と電気さえ確保出来れば、あとは大自然の恵みで十分、待つのは贅沢過ぎる心豊かな生活のみ。

定年後も夢があり、自分の思った通り楽しく過ごせる。

これぞ、メルヘンの世界ではないだろうか。

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