ちなみに、この地区の島に、夜這いは女がすることになっている島があるそうだ。
そんな島で生まれ育っていればよかった、と誰もが思うだろう。
しかし、待てよ。
もしかして夜這いがくるのを待ち続け、いつの間にか立つべきものも立たなくなり、ご臨終。
自分は何のために生まれたのか。
それ自分かな、考えないようにしよう。
女の夜這い、夜這いの作法は、ノーパンが原則だとのこと。
ノーパンを方言ではマルバイという。
女の夜這いはマルバイだー。
あるボス的存在の女で、顔やプロポーションも十人並み以上。
その女は、島一番の人気者の男を自分が夜這いをかける、と周りに暗に触れ回っていた。
番長的存在だから、当然と考えていたのだろう。
ところが、ある女がその番長には負けじとこっそり夜這いをかけてしまったのだ。
童貞、略奪だ。
さあ、そのことがばれて一大事。
番長は手下も動員し、ことあるごとにその女をいびり、いじめ抜いたのである。
とうとうその女は、島にいられなくなり、こっそり出ていったとのこと。
以後、親兄弟にも連絡が取れず、生涯行方不明だったという。
しかし、その番長は、いじめの代名詞として島中知れ渡り、最後まで結婚出来なかったそうだ。
いじめをすると、結婚できない、という教訓として今でも語り継がれ、いじめのことをその女の名前で呼んでいるとのこと。
おい、スケバンごっこで、番長やってる女いないか。
あなたの噂は男達に知れ渡り、一生結婚などできなくなるぞ。
いじめは、よせよ。いじめは結婚の敵!
そんな恐ろしい教訓がある一方で、やはり男としては期待してしまうものです。
村はずれの一軒家、チョンガー生活男がコチョコチョ台所に立ち、洗濯にトイレや風呂掃除、膝を抱いて寝ていると、つくづく思うもの。
ノーパン女の夜這い、来て欲しい。
しからば念じに念じ、念じ続ければ、お夜這いさんが来てくれるのでは、と。
戸の隙間を作り、真っ暗闇にし、待ち続けると気配がしたので、薄目で見ると、野良猫のお夜這いさん。
翌日枕元に小石を用意し、思い切り命中、以後ピタリとこなくなった。
諦める訳にはいかない、お夜這いさんを待ち続けて、一ヶ月半。
待望の、本物のお夜這いさんが来たのだ。
来た、来た、来たぞー
台風通過、どんよりと曇った闇夜の3時、うす目で見ると昼間すれ違い時、笑顔で話しかけて来た、歳は三十前後で二年前より島に住み着いている、艶やかな一人身の女である。
逃げられるとまずいので、いびきをかく。
部屋の隅で闇に目を慣らせた後、いよいよ動き出した。
夏掛けの裾から潜り込み、しなやかなる指先の動き、当然パンツいっちょうはなんなく剥ぎ取られ、息子は直立不動の万全なる体勢。
なま暖かい風は下半身から全身を覆う。
大波、小波、漕ぐ舟は極楽の境地、奥歯が小きざみに舞い上がる。
あまりの腰の激しい使いに、全身の筋肉が収縮し炸裂、思いっきり突き上げた。
夏掛けがポロリ、と落ちた瞬間。
ギャー
ギ、ギャー
歯っ欠けお婆さんだ!
閃光が全身を走り、生まれて初めて、夢で失神してしもーた。
南無・ 南無・南無・
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