2026年4月22日水曜日

1142 大量出土

  この島で、妙な貝が、大量に出土した。巻貝ではあるが、大きさがサザエの数倍あり、ホラガイとはまた違う、形そのものは、サザエオバケみたいな貝だ。

ところがその貝には、どうしても人工的としか思えない、穴が一つ空いている。

この貝はひかるが子供の頃、60年前には一度も見たことがない。

古老に聞くと、自分もその貝を見たことも、食した事もないという。

しかし、大量に出土したということは、100年、いや200年前、この貝はこの島の周りに、大量にいたと思われる。

シャコ貝と同じぐらいの出土量があるから、かなり生息していたと思われる。

シャコ貝は60年前、足の踏み場もないくらいリーフやリーフの上にはおり、この貝だけは誰も見たことがない。

疑問は、人工的に開けられたと思われる穴だ。

穴のことを古老に聞くと、話には聞いたことがある。

貝に穴を開け、石にゆわえ付け、海中に放牧?していたという。

目の前は太平洋、魚介類はいくらでも採れるのに、恐るべし、いにしえのこの島人は養殖方式を採用していたのだ。小さな貝はなくほとんど大きさが統一されている。

昔は、電気や冷蔵庫もなかったので、祝い事や大事なお客をもてなすとき、放牧?していた、貝をとって来、目の前で、新鮮な料理でもてなしたという。

なるほど、と感心した。

いにしえの島の人たちは、海で貝を放牧?し、必要な時に必要な量、新鮮な料理をし、心豊かに味わっていたのだな。

私も閃いた。

今度は、シャコ貝に、ドリルで穴を開け、テグスで石にゆわえ、必要な時だけ、新鮮なシャコ貝を食べよう。

南の島、夕陽を眺め、新鮮なシャコ貝、貝柱、泡盛を片手に、至福の時間だ !

調べたら、この貝は学名、夜光貝で、太古の昔、中国王朝の漆器などに使われ、とんでもない高価で取引されていたと言う。


f1143 ミステリー島

古老の話によると、昔、東南アジアや中国と直接交易し、アンナ村跡はベトナムのアンナンからの移住者村で、方言はベトナムとリンクしている、との事だが、本当かな? 島に人口が溢れ、繁栄していたと言う事は、マルコポーロの東方見聞録、黄金島、ジバングはこの島の事かな? ロマン溢れる、ミステリー島だ! 縄算***前回紹介した住民登録台帳、これと同じような形をした、そろばんとは違う、この島独特の計算機が、あったという。 島の人はそれを、縄算と呼んでいたそうだ。 古老に聞いても、現物があったことは知っているが、なかなか原理まで覚えてる人はいない。 旧暦9月、暦上は10月であるが、それぞれの御嶽に集まり、願い事をする。 50数年ぶりではあったが、顔を出すと、年寄り達がびっくりしていた。 その時、出された食べ物であるが、横長のクッキーの形をした物に見覚えがあり、聞いてみると、島の人でこれを知らない人はいない。やはりお前は島ナイチャーかと言われる。 よく見ると、細い横長の中ほどに2本ほど線が入り、すだれのように、縦に筋が入っている。 このクッキー状の物、それが縄算の計算機を形どっているという。 それを食べ、より頭が良くなり、健康であって欲しい。 必ず9月の神事には、各家庭で、妙なクッキーを作るという。 その日も、いっぱい食べれば頭が良くなるさー、いっぱいいっぱい食べれ!、と。 これがまた、都会では味わえない珍味中の珍味で、桁違いに頭が良くなったように感じるから不思議だ。 子供の頃、母親に手伝わされ、作った記憶が蘇ってきた。 それにしても、縄算なる、計算機と原理、解明したいものである。 この頭の良くなるクッキー、メーカーが見ると製品化、飛ぶように売れる事、間違いなし!! バレンタイン商品をはるかに凌ぐ商品開発になるだろう。 受験シーズン、入学祝など、殺到する事、間違いなし。 ひかるが菓子業界に居れば、間違いなくとんでもない商品開発をするだろう。 いつものように、海辺の休憩所の横で、一服しながら真っ赤な夕陽を眺めていた。 潮時は満潮で、砂浜にも珍しく観光客の姿は無かった。 すると、二十代後半と思われる女の子が、自転車で来るなり、私の存在も気ずかず、そのまま砂浜へ降りて行った。 波打ち際で止まるかと思ったのだが、その子はそのまま海の中へ、ブスブスと直っしぐらに歩き出した。 途中で止まるかと思うと、その子はさらに深い所へ、止まる事を知らない。 ありゃありゃ、入水自殺か?

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夜光貝。

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f1140 不思議島

沖縄本島から、南へ450キロ、日本の最南端は波照間島であるが、その手前に、ものの見事なハートの形をした、黒島がある。 この島は、1771年、明和の大津波以前、あふれんばかりの人がおり、一大文化を謳歌していた。 山も川も無い、周囲12キロの小さな島だが、島を取り巻くように、南半分、8キロにわたる、グレートバリアリーフに匹敵する、見事なサンゴ礁がある。 そこからは、素潜りで大量の魚がつかみ取り出来、それで島の人たちは、豊かな生活をしていたようだ。 しかし、この島には、紙と文字という文化はなかった為、今では歴史に跡を残す事なく、殆んど知られない存在となってしまった。 写真の、しめ縄を小さくしたようなものだが、これは何かというと、この島で使われていた、住民台帳だとの事だ。 縄から、ひげの如く出ているもの、それによって、家族の人数や大人、子供などの情報が、全て入っているとの事だ。 また、同じしめ縄のような形で、島の1軒1軒の地図が、表現されていたという。 さらに驚くのは、この縄から飛び出している髭の長短、太さ、小さな縄状物によって、計算の繰上げ、繰り下げが出来、今で言うと、超ハイテクコンピューター並があったという。 日本や中国ではそろばんがあったかもしれない。この島の人達はそろばんではなく、とんでもないものを使っていたようだ。 現在のコンピューターは、パルスの有るか無しかで基本原理が出来ているが、パルスの長短、太さ、色分けをしていくと、超、超コンピューターが出来るであろう。 遥か昔に、日本の南の島で、高度な文化を誇った人達がいたのだ。 この島の文化が、何んで日本の歴史にないのか、非常に不思議であるが、いうなれば、日本のインカ帝国と言ってもいいのではないだろうか。 沖縄の民謡に興味がある人なら、黒島口説、チンダラ節、アブジャーマ等、聞いたことがあるかと思うが、この島の民謡で、紙では残せない音楽、昔の人が残した痕跡だ。 黒島口説は、マイクのない昔、祭りで大勢を前に、曲の半分を大きな声で歌いながら踊るという、今のカラオケの原点が百年以上も昔に誕生していたのだ。 こんな民謡、どこにも無いであろう。 120もの島からなる沖縄県、たった周囲12キロ、現在の人口二百数十人の島から県を代表する音楽が出ている、という事は、とんでもない音楽のDNAを持った人種である事は間違いない。 島見聞録、これから島の古老たちの話を交え、立ち上げていきたいと思います。 お楽しみに・・・・

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島の住民台帳。

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2026年4月21日火曜日

1023 あれ~

 前席の女高生だと思われる女の子が、あれ~と甲高い声を出し椅子を軋ませ逃げ出す。

周りの客は、針でつっ突かれたかの如く、一斉に注目。

見るとテーブル上は運悪く、ツユが前の方へ流れています。

娘が飛んで来て、ツユを拭き、お客に誤り、調理場からもう1本ツユを持って来ました。

こぼしたものと勘違いをしたのです。

さて、2本目です。

どうするか??

あまりの出来事に、多くの客も、野次馬気分で立ち上がっての見物。

前の女高生はすでに避難し、どうしてよいのか分からず、恥ずかしさと冷や汗。

当人は完全に、舞い上がっています。

店全体の視線を一身に受け、仕方なく、そばを一本ずつ、ツユに浸しながら食べていると、隣の客が親切に教えてくれましたが、時すでに遅し。

周りの雰囲気からして、何が何んだか食べた気がしません。

さて、次は下のご飯だぞ!

はやる気持ち、ぎこちない手つきで、すのこを取りました。

何んだ、これは!

カラッポではないか!

大盛に盛られた、どんぶり飯を期待していただけに、裏切られた時の腹の立つ事、立たない事!

娘を呼びつけ、「これは、大もりではない!」と一括。

田舎ものだと馬鹿にされないぞ、だまされないぞ、という剣幕で劣等感が爆発したのです。

親切に、ツユのお代わりまでしてくれた娘は、あっけにとられ、精神異常者ではないか、という恐怖の眼差しで、奥の方へ逃げていきました。

周りの雰囲気は、皆さんの想像にお任せしましょう・・

主人が出て来たので、一言、二言文句を言いました。

日曜日の昼の混雑時、主人はケンカも出来ず、呆れ果てるばかり。

ひかるは、上げ底メニューで客をだます、悪徳食堂の悪徳主人に客を代表して文句を言ってやった、思い知らせてやったと、正義感に燃え、肩で風を切り、堂々と店を出て行きました。

「神様! この男に罪はない、単なる無知だ! 救いの手を・・・・・・・」

お店の皆さん、ごめんなさい!

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おおもり

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ジュラルミン製、飛行機の残骸。