2025年7月25日金曜日

 1116 自論

 

「人生には、ロマンと、スリルと、メルヘンが、必要である!」これは、ひかるの自論である。

ロマンについては、別に書いた通り、スリルも、命を張れる生き方をすれば当然。

さて、ひかるにとって、メルヘンの世界とは?

やはり、ひかるのメルヘンは、南の小さな島にしか求められません。

生きる厳しさ、激しさを教えてくれた、台風に遇いたい!

灼熱の太陽エネルギーを浴び、風と戯れ、小鳥達や、百面相の雲と語り合いたい。

そうだ、命を誕生させてくれた、母なる海の世界もある。

華やかで、色とりどりの熱帯魚達、格好良くないけど、ナマコも、クラゲもいるだろう。

ヒトデは手が五つ、五回も握手を交わせるなんて、おまえは幸せものだ。

人が親類に見えるのか、擦り寄って来る、小さな耳かきヒレのタツノオトシゴ君、泳ぎが下手で、立ったまま流に漂い、どうやって、家に辿り着くのだろうか?

魚達の親子は夜、どうやって寝るのだろうか?

また、イソギンチャクに隠れんぼする、真っ赤に白い、派手な縦縞のクマノミちゃん。

卑弥呼の世界で、ボスクマノミは、自然にメスになり、ボスの座を降りると、自動的に、オスに性転換するとの事。

オスを従えての女王様。

スズメダイ、ベラ等は、クマノミと逆、ボスはオスになり、今までメスだった魚が、ボスになると、性転換するとの事。

便利というか、人間の世界では考えられない、厳しい世界だ。

周りには、光柱ライトの中、テーブルサンゴの舞台狭しと踊り狂う魚や、薄暗い根元では、魚体をくねらせ愛し合う魚あり、コバルトスズメの団体は、一斉に向きを変え、一糸乱れぬ行動、光に映える魚体の見事な模様は、立体ラインダンスを演出してくれます。

おちょぼ口の針千本が、小ビレをばたつかせ、警戒警報!

突然現れる、わんぱく小ザメ、しかし枝サンゴへひょいと入れば、絶対安全。

ビー玉ほどの小魚とて、恐れる事はありません。

ちょこちょこと出入りしながら、揶揄する小魚達に、小ザメは仕方なく、「今に見ていろ、痛い目に合わせてやるぞ!」と、威嚇しながら捨てぜりふを吐き、退散。

見ているだけで、時を忘れさせてくれます。

退職金で、小さな船を買い、風のない日は釣り三昧。

そして風が出れば、畑を耕し、汗を拭かせよう。

果て無き宇宙の天の川の下、母なる大河、黒潮に身を委ね、ゆったりとした時浴の中、春には一斉に産卵する、魚達の出産に立ち合う気ままな生活。

子供の頃不自由した飲料水も、同じ町内の島、東洋のアマゾンと呼ばれる、西表島の豊富な水が、海底パイプで引かれており、枯れる事はないでしょう。

人生劇場***本土では考えられない、年間日射量、畳2枚分のソーラーで必要な電気は賄えるはず。

水と電気さえ確保出来れば、あとは大自然の恵みで十分、待つのは、贅沢過ぎる、心豊かな生活のみ。

定年後も夢があり、自分の思った通り、楽しく過ごせる。

これぞ、メルヘンの世界ではないだろうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿

1171 偽ミンク

  この島では、気温が10度を切ると、近海の魚が凍死して浮き上がってくる。 一番寒さに弱い魚は、フクラビと呼ばれるカワハギである。 立派な皮を纏い、見た目は寒さに一番強そうな魚が、一番弱い。 カワハギ! お前は、イミテーションのミンクのコートを着ているのか。 ヤマトウ嫁が民宿をや...