2025年7月31日木曜日

 1161 人生のスタート

 

ひかるが、なぜテレビ業界を目指したのか。

昭和30年代、TVは緒についたばかりだ。

遥か南端の小島、映画館は無いが、子供心に映画を見たかった。

石垣島まで渡れば映画は見れたが、家が貧しく船賃もなく出来なかった。

南端小島、当時飛行機は無く船輸送、マンが本等は半年以上遅れて着く。

そのマンガ本の片隅に、4コマでコタツに入りながら映画が見られる。それが四角いテレビだと書いてあった。

それだ! 家に居ながら映画が見られるという、訳のわからないテレビというものの解明に人生をかけよう。

そこから人生がスタート、親兄弟を捨て、故郷も捨て、着のみ着のままで上京、夜学へ通いながら必死に勉強した。

ブログをやっている人ならウイルコム(現AUの前身)と言う会社、知っているだろう。

ホームページに誇らしく、人口カバー率99パーセントと出ているが、ひかるの育った島はまだカバーされていない、日本最後の情報過疎地だ。

半年遅れに漫画本が流れ着くが、それが唯一の情報源だ。

昭和40年、第一回東京オリンピック39年開催の翌年、勿論テレビは白黒時代で、朝と夜の放送で、昼間はフィルムのメロドママ放送。

やっとの思いでテレビ業界へ入った。

本当に人生の辛酸をなめ尽くしたと言われる状況だった。

それでも、しがみ付き夢をまっとうした。

勿論長男ではあるが、両親の死に目にも会えなかった。

そんな経験の中から、今の若者達には是非、勇気を持って己の道を貫いて欲しい。

親が何を言おうと関係ない!

親は、己の人生を既に歩んで来ている。これからは、自分の人生は自分で決断する、でいい。

この世にポコンと動き出した貴方の鼓動、100パーセント間違いなく、いずれは止まる。

何の為に今まで動いて来たのか?

今、何のために動いているのか?

これから先、どう動かせるか?

己の可能性に立ち向かおうではないか!

人生の 喜怒哀楽に ロマンあり

若者よ 思い残すな 明日は華

  貴方には 誰にも盗られない 知恵がある

  貴方には 誰にも止められない 鼓動がある

これしかない!

己の人生ドラマ ロマンを持て!

そして

 命を張れ!

 命を張れ!

0 件のコメント:

コメントを投稿

1171 偽ミンク

  この島では、気温が10度を切ると、近海の魚が凍死して浮き上がってくる。 一番寒さに弱い魚は、フクラビと呼ばれるカワハギである。 立派な皮を纏い、見た目は寒さに一番強そうな魚が、一番弱い。 カワハギ! お前は、イミテーションのミンクのコートを着ているのか。 ヤマトウ嫁が民宿をや...