2026年5月8日金曜日

1049 神さま・・・

 片方の足でペダルをこぐ乗り方を必死に練習。

遊び盛りの姿を見、何んでこんな目に会うのか。

完全にマヒした足、妹は、いつも男の子のように、ズボンを履くしかありません。

他の女の子同様、スカートを履かせてやりたい・・

何んで、スカートが履けない体になったんだ!

何んで3歳の女の子が、杖をついて歩かなければならないんだ!

何んの罪も犯していないのに・・・

何んで幼い女の子に、過酷な試練を背負わせるんだ・・・

何んで、不公平な扱いをされなければならないのか・・・

神様がいるなら助けて欲しい・・・

妹のマヒした足を見るたび、動作を見るたび、涙が止まりませんでした。

ひかるより妹のほうが、悔しい思いを数千、数万倍した事でしょう。

不自由な体での行動範囲はわずが、車を自由に乗り回し、本当の足代わり、見聞きする喜びは、人生最大の喜びだった事でしょう。

免許取得から数年後、妹の友人から連絡があり、電話は通じるけど、部屋には来ないで欲しい。

来ても、絶対に、中に入れない、との事。

ひかるが電話をしても、同じ返事。

でも大事な時は、必ず相談をしてきたので、こんどのことは、たいした事はないだろう、とあまり心配はしませんでした。

数ヶ月経過後、妹が、縫製技能検定試験、国家試験に合格したので、祝ってやって欲しいと、友人からの連絡。

受験のため、部屋中問題を張り、教材などで、足の踏み場もなく、人を部屋に入れる状況でなかったとの事でした。

その内、母校の東京都身体障害者職業訓練校から、後輩達のため、週二日の実技指導と講義を引き受けて欲しい、と言われている、との相談。

10年以上もお世話になっている縫製制会社だけど、最悪の場合は、やめる事を覚悟し、講師の仕事を受けるべきだ、とアドバイス。

学校側からも縫製会社に口添えがあり、会社勤めと講師の仕事を両立。

一級縫製技能者、という事で、会社や得意先からも信頼され、サンプル品や高級品の縫製からサイズ直し、後輩達の指導、と忙しい日々を送っております。

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