江戸時代後期(約200年前)の伝説ですが、この島のある男が、くり舟で遭難し遥か南方の無人島へ漂着。
半年後、夢に出てきた神様のお告げを頼りに海へ出ると、黄色いサメが股間へ入り込み、背びれに捕まるとそのまま北上。
一昼夜かけ、元の島にたどり着いた、という伝説があります。
法事も済ませた後での男の帰還に、島中大騒ぎで話は広まり、男は琉球王朝へ呼び出され、詳細を報告。
多良間真牛(たらまもーしー)の伝説として、日本の伝説沖縄編に、しっかり位置づけされています。
素晴らしい掛け軸と当時の状況を克明に記述した古文書が今に残されています。
ジュゴンに助けられた伝説は、南洋諸島にあるとのことですが、サメに助けられた伝説は、どこにもないとのこと。
国内外より、民話伝説等の研究者が調査にくる、貴重な物語です。
何を隠そう、この話は多良間家に代々伝わる伝説で、掛け軸に使われた色や図柄などの調査結果から、描写の技法は、琉球王朝の絵に源流があるとのこと。
色は当時の八重山地区では出せない、島では作れない紛れもなく琉球王朝より贈られた物だとのこと。
琉球王朝の風は、南の島の多良間家にまでささやかに訪れ、わが家は由緒ある家柄でした。
そして多良間光男は、サメに助けられた伝説五代目の子孫。
末代まで、サメを傷つけてはいけない!
食してはいけない!という家訓があり、サメを神様として崇め、供物を絶やしたことがありません。
なにげなく仲間と酒を酌み交わし、注ぎつ注がれ、フカヒレ酒だと言われ、急いで戻しましたが後の祭り。
翌日は飲み過ぎたのか祟りなのか、1日中頭痛がしていました。
ご先祖様に陳謝! 陳謝!
(多良間真牛の伝説は、平成5年2月26日付け中日新聞、3月29日付け東京新聞に日本版ロビンソン・クルーソー物語として、大きな紙面で取り上げられました)
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