2026年9月28日月曜日

187 珍人生

 この島に、20年前に本土から移住してきた人、K氏がいる。

立派なコンクリート造り、冬場しかK氏は島にいない。夏場は本土へ帰るのである。

その家が空き家にならないよう、管理の名目で夏場だけ、友人のY氏が利用している。

当然20年来、島へきているから年齢的にも50代半ばである。そのY氏の生き方が変わっている。

冬場はどうするかというと、本土のスキー場で泊まり込みインストラクターをしているという。

インストラクターで稼いだお金で、夏場は他人の家を自由に使って気ままに生きているのである。

背丈も高く、顔自体も結構モテるタイプで、私には真似できない。

そして島の民宿とも顔見知りになり、Y氏を頼りの民宿利用者もいる。

夏場は水着姿の女の子たちをいろんなポイントへ案内、ガイドで自由に生活している。

自分の家も持たず、結婚もせず、常に若い女性たちに囲まれ、不自由しない。

ちゃんと人生が成り立っているのである。

スポーツマンタイプで、女性がかなり群がってくるはずなのに、うまくかわす術もあるようだ。

お金がなくても、自由で気まま、しかも女に不自由しない生活を20年も続けられる、摩訶不思議である。

団塊世代の人たちは「働かざる者、食うべからず」としゃにむに働いて家庭を維持してきたはずだ。

そういう人達から見ると究極の自由人、いかにもこんな人生があるのか、一年だけでも体験したい、と感心させられる珍人生である。

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