この島に、20年前に本土から移住してきた人、K氏がいる。
立派なコンクリート造り、冬場しかK氏は島にいない。夏場は本土へ帰るのである。
その家が空き家にならないよう、管理の名目で夏場だけ、友人のY氏が利用している。
当然20年来、島へきているから年齢的にも50代半ばである。そのY氏の生き方が変わっている。
冬場はどうするかというと、本土のスキー場で泊まり込みインストラクターをしているという。
インストラクターで稼いだお金で、夏場は他人の家を自由に使って気ままに生きているのである。
背丈も高く、顔自体も結構モテるタイプで、私には真似できない。
そして島の民宿とも顔見知りになり、Y氏を頼りの民宿利用者もいる。
夏場は水着姿の女の子たちをいろんなポイントへ案内、ガイドで自由に生活している。
自分の家も持たず、結婚もせず、常に若い女性たちに囲まれ、不自由しない。
ちゃんと人生が成り立っているのである。
スポーツマンタイプで、女性がかなり群がってくるはずなのに、うまくかわす術もあるようだ。
お金がなくても、自由で気まま、しかも女に不自由しない生活を20年も続けられる、摩訶不思議である。
団塊世代の人たちは「働かざる者、食うべからず」としゃにむに働いて家庭を維持してきたはずだ。
そういう人達から見ると究極の自由人、いかにもこんな人生があるのか、一年だけでも体験したい、と感心させられる珍人生である。
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