2026年10月15日木曜日

206 「ん」

 

黒島では鳥のフクロウの事を、ボイサと言う。

なんでこのような呼び方になったか、まったく訳が分からない。

また本土では「ん」から始まる言葉や単語は、数少ないと思うが、この島では、けっこう「ん」から始まる言葉や単語がある。

姉さんの事は、「んーな」と呼び、末娘は、んぼま、と呼ぶ。

貝類でも「ん」から始まる末娘と同じ「んぼま」なる名称あり。

木や草にも「ん」から始まる「んーまに」や「んがな」など。

他にも、んーがま、んげせ、など日本の言語学では理解しづらい言葉が数多く残っている。

この島には、言語学者なる者が一歩たりとも足を踏み入れた形跡がない。

30年前に、早稲田大学の調査隊が出した調査報告を見ると、生活様式や行事などを書いてあるが、肝心な言葉に関する調査が欠落している。

昔の言葉を知る人は数少なく、風前の灯火だ。

言語学者がいるとすれば、なんとか今の内なら間に合うかもしれない。

南の島々の言語を調査すると、日本語と合い通じる、何かが見つかるのではないだろうか。

訳のわからない方言は他にも、出てくる。

お線香の事をこの島では、ハウと言う。

すぐ目の前の石垣島や竹富島、西表島などでも、この呼び方はないようだ。

だいたいが、クーと言うか、それが訛ったような呼び方のようだ。

それは、たぶん香から来ているのだろう。

しかし、なんでこの島だけ、ハウなのか、まったく訳が分からない。

お線香は、火をつけるのにマッチが必需品だ。

墓参へ出かける時、よく確認された。

忘れ物はないか。

ハウ、マッチ。

どこかで聞いたような気がするな。

石垣島唯一のマクドナルド、あまりの暑さにふらりと入ると女子高生が6人二つのテーブルに陣取り、けたたましい声ではしゃいでいた。

スカートであぐら、片ひざ立てている子もおり、上品とは思えないが、制服から光男の出た高校でないのに一安心。

沖縄人はよく「行くさ~」「行くね~」「行くば~」と言うようにさ~ね~ば~を語尾に付ける場合が多い。

女子高生の会話・明菜が哲也にレター出したば~ どうなったば~ フラば~よと語尾にば~付けでしゃべっている。

隣の子が携帯の写真を見せられ、ガハハーと高笑いの後 超ば~ っと言う。

何を言っているのか訳が分からない。ズーズー弁ならぬばーばー弁だ。

卒業後本土へ行くだろうが、まともに会話出来るのだろうか。

おい 女子高生! いつからばーばーに成ったのだ。


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