2026年6月4日木曜日

110 夢こよみ

 子供の頃、日めくり暦でしたがこの暦、不思議と夢が詰まっていたことを思い出します。

誕生日や夏休みまであと何枚か、と1枚1枚めくる楽しみ。

夏休みが日増しに過ぎ、宿題の重みがヒタヒタとのしかかり焦る日々。

年末には、ほんのちょっぴりと薄くなった暦をめくり、お年玉までもういくつ寝ると、とウキウキ。

そして一年間の反省。

元旦には、分厚く真新しいページをめくり、新学年や今年1年間の夢を見る。

昔の子供たちは暦をめくり、知らず知らず日々を重ねる意味を知り、夢が積み重ねられていたのです。

日めくり暦、今の若者たちにもぜひ利用し、常に夢を膨らませ続けて欲しいものです。

そして夢を追い求め、40年が過ぎた今、人間はパンのみに生きるものではないことが、本心から理解できるようになりました。

貧しくても夢のある人生、自分の考えた通りに生きられる人生が最高の人生で、夢のない、老いを待つばかりの人生は、最大の苦痛なのです。

夢を展開し、これが自分の歩んで来た道だ! ドラマだ! とはっきり言える生き方。

そして老後の人生を楽しめる生き方こそが、大事ではないだろうか。

最近20代後半の独身女性と話す機会があり、数年間も交際続行中の恋人がいるにもかかわらず、どうしても結婚に踏み切れない。

訳を聞くと、これと言った欠点もなく、嫌いという訳ではない。しかし夢がない。

会う度に仕事の不満や世の不平を聞かされ、この男の不平不満に、生涯付き合わされるのかと思うとうんざり。

どうしても付いて行く気分になれないとのこと。

109 己の主役ドラマ

 そして、少年の求めた魔法の箱は、当時の状況下、あまりにも大きな夢でした。

好奇心旺盛な光男少年は、諦めることなく、心に秘めて上京するにも三千円の家賃さえ遅れがち。

オーバーが買えない初めての冬「沖縄だってね~ 死んだ亭主のオーバーだから着な、家賃は出世払いでいいよ!」と励まし、慰めてくれた大家のおばちゃん。

オーバーを着た時、湯気が出る程ぽかぽか暖かかったのは、一生忘れられません。

トラックの助手時代、寮費は心配するな、と声をかけてくれた社長。

卒業時、「決して悪いようにはしない、我が社に留まれ!」と言われましたが、どうしてもテレビの世界を求めたいと丁重に断りました。

苦しい中で初めて鼓動に触れ、自分にとっては夢を追い続けるしかない!

たとえ苦しみが続こうとも、進むしかない、と言い聞かせ、自らの手で全国へ映画を放送した時、思わず流れ出た歓喜の涙は、生涯忘れられません。

そして、人は誰でも、夢を見ます。

夢があるから、喜びがあるんです。

初詣の人出に、大勢の人達が幸せを願い、夢を追い求めている姿が見られますが、神に祈るだけで、夢は実現しません。

幸せにも、なれません。

では、幸せとは、何だろうか。

やはり40年を通した中から、夢を、己のドラマ、ロマンとして展開した人生を体験することが、幸せの一番大事な要素ではないだろうか。

小さな夢でも、それを追い求め、努力するからこそ、汗や涙に価値がある。

己のドラマとして展開することが幸せの出発点で、体験をした結果として、幸せが感じられるのです。

まぐれや奇跡を当てにしているような人生では、あまりにも心細い話でしょう。


110 夢こよみ

 子供の頃、日めくり暦でしたがこの暦、不思議と夢が詰まっていたことを思い出します。 誕生日や夏休みまであと何枚か、と1枚1枚めくる楽しみ。 夏休みが日増しに過ぎ、宿題の重みがヒタヒタとのしかかり焦る日々。 年末には、ほんのちょっぴりと薄くなった暦をめくり、お年玉までもういくつ寝る...