2026年7月10日金曜日

128 立ち往生

 テリー伊藤氏の若い頃を書いてみよう。

彼は学生運動の火炎瓶で斜視になった、と他のブログで書いてあったので書くが、卒業直後「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」のロケ担当ディレクターだった。

もちろん番組作りは初めてで、ロケの技術を受注したのが光男。

スタート当初テリー伊藤氏は、あまりにも番組作りを知らなすぎた。

番組にならない、とスタッフが総スカン立ち往生してしまったのである。

Mカメラマンにはゴールデン番組なので、決して手を抜かないよう指示はしていたが、とうとう彼ですら限界を超えた。

残るは光男がロケ総責任者として一喝すべし、とのことになり会うことになった。 

会ってびっくり、彼は童顔でどう見ても学生アルバイトではないのか、雨傘番組(あまがさばんぐみ)とはいえ、と思わせる状況だった。

学生運動での火炎瓶事件後なので、斜視がひどかった。

更に吃音(きつおん)もひどく、光男の見た感じでは障害者に見えたのである。

小児麻痺という障害者を妹に持つ光男にとって、障害者に見えるテリー伊藤氏は切り捨てるわけにはいかなかったのである。

静かに耳を澄ませてテリー伊藤氏の話を聞くと、言っていることに理はある。

技術がついて来ない旨を言っているが、一番光男がロケ機材や装備、電源など開発を急ぐべく各メーカーを駆けずり回っていた時期。

機材開発は各メーカーが協力体制をとっており先は見えている。

この男を潰す訳にはいかない、フォローしようと腹に決めた。

光男は、一喝どころか何一つしゃべらずに帰った。


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129 テリー伊藤氏を生かす。

 問題は完璧にテリーに反発しているスタッフだ。 帰りに焼鳥屋へ立ち寄り、この番組は思い切った強化策をとる、と切り出すとM君は、怪訝な顔をしていた。 カメラ、音声、VTR課の課長がすべてスクラムを組みスタッフを出さないことになっている。 光男が部長命令を出したとしても社内事情は無理...