民宿の庭で観光客と飲んでいると、二十歳前後の女の子がペアでいた。
島の方言で、親しい間柄、信頼している仲、親友中の親友を「パナヌミー」(鼻の穴)と表現する。
その理由は、人間の体の中で、目や耳、乳、手や足などは対になっているが、鼻の穴が一番近いからだ。
奥では一つに繋がっているので、極々親しい間柄の事を、パナヌミー、鼻の穴、鼻の仲と呼ぶ。
ちなみに、男女の場合でもこの言葉は使われる。
彼と彼女は、もう出来ている。という場合に、「あの二人はハナミーだよ」と言う。
女の子が、キャーキャー言いながら喜んだ。
「おじさん、この言葉使っていい?」
大阪でハナ、ハナ、ハナミーをブレイクさせるよ。
おじさんと私は、ハナミー、ハナミー。
ハナミーの元祖は、南の島のおじちゃんだよと、両隣へ割り込んでくる。
「おい! おい! おじさんと出来て子供が出来たら、ひ孫だぞ」
だけど、いいか。
ハナ ハナ ハナミー
今日も、明日もハナミーで行こう。
いつの間にか
「ハナハナ ハナミー あなたと私はぴったしぴったんこ。
一度はおいでよ ハナハナ ハナミー黒島へ!」
いつの間にか三味線、指笛の黒島花見音頭の輪で踊りだしていた。
「パナヌミー」が正式な方言だが、若い娘たちは「花見」的な発音になってしまった。
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