2026年7月17日金曜日

143 ミステリー島

 古老の話によると、昔、東南アジアや中国と直接交易し、アンナ村跡はベトナムのアンナンからの移住者村で、方言はベトナムとリンクしている、とのことだが、真偽は定かでない。

島に人口が溢れ、繁栄していたということは、マルコ・ポーロの東方見聞録、ジパングはこの島のことかな。

ロマン溢れる、ミステリー島だ!

前回紹介した住民登録台帳、これと同じような形をした、そろばんとは違う、この島独特の計算機が、あったという。

島の人はそれを、縄算と呼んでいたそうだ。

古老に聞いても、現物があったことは知っているが、なかなか原理まで覚えている人はいない。

旧暦9月、暦上は10月であるが、それぞれの御嶽に集まり、願い事をする。

50年ぶりではあったが顔を出すと、年寄りたちがびっくりしていた。

その時、出された食べ物であるが、横長のクッキーの形をした物に見覚えがある。

このクッキー、謎多き島に伝わる、不思議な食べ物、頭がよくなるクッキーだった。

縦横4、5センチほど、横に二本縦に六本ほどのパルスがある食べ物だ。

縄算の計算機をかたどっているという。 

500年前、縄パルスコンピュータが使われていたのかな。

太平洋に浮かぶ諏訪湖ほど、直径三キロの島に紙や文字はなくわからない。

クッキーを食べ、より頭が良くなり健康であって欲しい。

必ず旧暦9月の神事には、各家庭で妙なクッキーを作るという。

その日も、いっぱい食べれば頭が良くなるさー、いっぱいいっぱい食べれば、と。

これがまた、都会では味わえない珍味中の珍味で、桁違いに頭が良くなったように感じるから不思議だ。

子供の頃、母親に手伝わされ、作った記憶が蘇ってきた。

それにしても、縄算なる計算機と原理、解明したいものである。

この頭の良くなるクッキー、メーカーが見ると製品化、飛ぶように売れること間違いなし。

バレンタイン商品をはるかに凌ぐ商品開発になるだろう。

受験シーズン、入学祝など殺到すること、間違いなし。

菓子業界、頭がよくなるクッキー新開発したら売れるよ。


142 大量出土

この島で、妙な貝が、大量に出土した。

巻貝ではあるが大きさがサザエの数倍あり、ホラガイとはまた違う、形そのものはサザエの化け物のようだ。

ところがその貝には、どうしても人工的としか思えない穴が一つ写真の如くあいている。

この貝は光男が子供の頃、70年前には一度も見たことがない。

古老に聞くと、自分もその貝を見たことも食したこともないという。

しかし大量に出土したということは、100年いや200年前、この貝はこの島の周りに大量にいたと思われる。

シャコガイと同じぐらいの出土量があるから、かなり生息していたと思われる。

シャコガイは70年前、足の踏み場もないくらいリーフの上にはいたが、この貝だけは誰も見たことがない。

疑問は、人工的に開けられたと思われる穴だ。

穴のことを古老に聞くと、話には聞いたことがある。

貝に穴をあけ、石に結わえつけ、海中に放牧していたという。

目の前は太平洋、魚介類はいくらでも採れるのに恐るべし、いにしえのこの島人は蓄養方式を採用していたのだ。

小さな貝はなくほとんど大きさが統一されている。

昔は電気や冷蔵庫もなかったので、祝い事や大事なお客をもてなすとき、蓄養していた貝を取り、目の前で新鮮な料理でもてなしたという。

なるほどと感心した。

いにしえの島の人たちは、海で貝を蓄養し必要な時に必要な量、新鮮な料理をし心豊かに味わっていたのだな。

私も閃いた。

今度はシャコガイにドリルで穴をあけ、テグスで石に結わえ、必要な時だけ新鮮なシャコガイを食べよう。

南の島の夕陽を眺め、新鮮なシャコガイ、貝柱、泡盛を片手に至福の時間だ。

調べたらこの貝は学名、ヤコウガイで、太古の昔中国王朝の漆器などに使われ、とんでもない高価で取引されていたという。


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ヤコウガイ。


2026年7月15日水曜日

140 不思議島

沖縄本島から、南へ400km。日本の最南端は波照間島であるが、その手前に、ものの見事なハートの形をした黒島がある。

この島は1771年、明和の大津波以前、あふれんばかりの人がおり、一大文化を謳歌していた。

山も川もない、周囲12kmの小さな島だが、島を取り巻くように南半分、6kmにわたる見事なサンゴ礁がある。

そこからは、素潜りで大量の魚がつかみ取りでき、それで島の人たちは、豊かな生活をしていたようだ。

しかし、この島には、紙と文字という文化はなかったため、今では歴史に跡を残すことなく、ほとんど知られない存在となってしまった。

写真の、しめ縄を小さくしたようなものだが、これは何かというと、この島で使われていた、住民台帳だとのことだ。

縄から髭の如く出ているもの、それによって、家族の人数や大人、子供などの情報が、全て入っているとのことだ。

また同じしめ縄のような形で、島の1軒1軒の地図が、表現されていたという。

さらに驚くのは、この縄から飛び出している髭の長短、太さ、小さな縄状物によって、計算の繰り上げ、繰り下げが出来、今で言うと、超ハイテクコンピューター並があったという。

日本や中国ではそろばんがあったかもしれない。

この島の人たちはそろばんではなく、とんでもないものを使っていたようだ。

現在のコンピューターは、パルスのあるかなしかで基本原理ができているが、パルスの長短、太さ、色分けをしていくと、超コンピューターができるであろう。

遥か昔に日本の南の島で、高度な文化を誇った人達がいたのだ。

この島の文化が、何で日本の歴史にないのか、非常に不思議であるが、いうなれば、日本のインカ帝国と言ってもいいのではないだろうか。

沖縄の民謡に興味がある人なら、黒島口説、チンダラ節、アブジャーマ等、聞いたことがあるかと思うが、この島の民謡で、紙では残せない音楽、昔の人が残した痕跡だ。

黒島口説はマイクのない昔、祭りで大勢を前に、曲の半分を大きな声で歌いながら踊るという、今のカラオケの原点が百年以上も昔に誕生していたのだ。

こんな民謡はどこにもないであろう。

120もの島からなる沖縄県、たった周囲12km、現在の人口200数十人の島から県を代表する音楽が出ている、ということは、とんでもない音楽のDNAを持った人種であることは間違いない。

島見聞録、これから島の古老たちの話を交え、立ち上げていきたいと思います。

お楽しみに。


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島の住民台帳。

138 喉輪

  絶滅危惧種であり、天然記念物イリオモテヤマネコは西表島にしかいないが、実は石垣島にもいたという説もあるが、この黒島にも70年ほど前まで生息していた。

黒島でこの山猫を見た人は最近他界したので今では光男ただ一人しかいなくなった。

この山猫は普通の野良猫と比べ、顔がまん丸くてしっぽが太くて短い、足も短い、いわゆる短足ずんぐり型だ。

顔が丸いのは顎の筋肉がかなり付いているのだろう。足が短いのもかなり筋肉が付いているせいで短く感じられるのだろう。

運動能力は通常の猫の域をはるかに越えている。

まずは完璧な夜行性、真っ暗な夜、眼光がものの見事な黄金のビームを発する。50メートル先でも確認できる。

消えたかと思うと、こちらの動きや声で別の所から黄金のビームを発する。

また獲物を捕る時の動作が見事だ。

島のニワトリはこの猫のためか、桑の木の枝で寝る。観察するとある程度風があり、木の葉の音がワサワサし、多少しなっているタイミングを狙う。

助走から一気に桑の木を四本の足で抱くようにスルスルっと駆け登り、飛びつき、まずは鳥の喉輪を瞬時に噛み砕く。

鳥は声を出す間もない。

風で枝はしなったりしているので、他の鳥たちは気が付かない。

くわえたまま落ちるが、猫は四本の足で見事着地。鳥は地面へ叩きつけられる。

もし瞬時に喉輪を噛み砕き損ねた場合、鳥の足が猫の足を掴めば、四本足での着地は出来ず、地面へ叩き付けられ一巻の終わりだろう。

風や葉音、しなり具合の読み、瞬時に喉輪を噛み砕くなど、見事としか言いようがない。

また台風時には鳥たちは木の上では寝られない。

獲物が簡単に手に入り、この猫がこの地域に生き延びた原因だろう。

住処も重要だが、この地区にはアダンやガジュマルの木がある。

この木は横に延び、途中より気根を地面へ次々と下ろし這っていく。

木も台風から己を守るため上へ伸びず横へ這うように伸びる。

途中から気根と呼ばれる根を垂らし横に寝るように、這って大きくなる。

地面と横たわる木の高さは50センチ前後、柱の如く気根が沢山あるため絶好の住処。

勿論ハブやネズミ、ヤドカリやトカゲなど南国の動物の楽園で他の動物が入り込めないため、昼間も安心して寝られるのである。

光男は古代から生き延びるこの猫の狩りから、一番大事な事を教えられた。

時代の風向きや自分の置かれている状況等を慎重に読み、ネックの喉輪を瞬時に噛み砕く手法だ。

人生では千差万別だろうが、必ず問題があるはずだ。

慎重に読み、どのタイミングで瞬時に喉輪を噛み砕くかだ。

自分は今動けるのか、親の状況やあるかないか。

兄弟の問題、家族に病人がいるかなどを読み、飛びつくタイミングはずれていないかなどが重要だ。

137 思考配分

また思考配分をした生き方をすると、チャンスが間違いなく時系列で捉えられ、その時の流れや風向き、風色など、一気に喉輪を噛み砕く手法が採れるといえる。

思考配分、なんて初めて聞く言葉でしょうし、学校でも教えてくれない。

がしかし騙されたと思い、頭へ叩き込み実行して間違いない、人生最良のチャンス獲得思考だと言えるでしょう。

十人十色、チャンスもまた十人十色で違います。

己の脳、波長に合ったチャンスを捕らえる。

それには、思考配分を常に心がけ、好奇心を絶やさない。

その二本柱の元に前もってチャンスを見据える、そこから間違いのない決断が生まれ、実行力へと繋がる。そして結果が出るのだ。

多くの人が夢を諦めるな、と説くがこの夢が困ったものだ。

寝て見る現(うつつ)の夢と己の希望なる夢が同じ字で、子どもたちに混乱を招く。

時の総理が沖縄の基地問題などたちどころに解決してみせる、伝家の宝刀、腹案があると言って印籠をちらつかせ、結果、幻の夢であった。

挙げ句の果てが、国民が聞く耳を持たなくなっただと。

もしかして母親が夢枕に出、ささやいたのではと笑ってしまう話だが、

国権の長としてあるまじき行為であるが、現実の夢と現の夢が区別されていないのではないだろうか。

教育の間違い、外国から日本人が曖昧だ、といわれる原点は感情の区別が出来ないところにあるのではないだろうか。

議員の皆さん、寝てみる夢と、しっかり未来を見据えてみる夢、この字に区別を付けてほしい。

話はそれたが、よき決断を出すには人それぞれの考え方や見方で大きな違いが出る。

貴方の決断、熟慮を願うのみである。

光男は生まれた島へ舞い戻った。

島には時が見放したのか、時を見放したのか、のんびりした古老たちがいる。

TV界で40年間番組を作り続けた光男との会話など、面白エッセイ南島見聞録を発信します。

引き続き、お楽しみください。

155 北海道のおばちゃん

  島の民宿では夕食後、泡盛がただで振る舞われる。 中庭の大きなテーブルで、星空を眺めながら、お互い自己紹介をし観光客は談笑。 ふらりとその輪の中へ入っていくと、島の人だという事で話を聞きたく、周りに集まってくる。 北海道から来たという、60歳過ぎのおばちゃんが、早速、隣へ割り込...