2026年10月15日木曜日

205 パリメン

 

黒島には、全く理解できない言葉がある。

「行け」という表現は「パリ」、と言う。

日本国広し、島の数は多くあると思うが「行け」、という言葉を「パリ」、と表現する地区はないであろう。

フランスの「パリ」がどのような意味を持っているのか知っている方は、教えてもらいたい。

仮に行け、あるいは、目指すというような意味が、パリに込められているとしたら、それは大変なことだ。

方言が、フランスと関係あるということになる。

歴史的にフランスとは無関係としか思えない島だ。

イケメンの事を方言でいうと、パリメンだ。

パリパリの新入社員という言葉があるが、それは、イケイケの新入社員。

イケメンは当然、パリメンだ。

俺はイケイケパリパリメンだ! と声を大にして言う男がいた。

しかし周りからはアイツはゴミ男だと言われていた。

俺ではないぞ~

ところで貴方は、パリパリメンかな?

204 方言でパンティ欲しい


※これは特定地域の方言に関するエッセイです

沖縄県南端、黒島の古老と飲むと、パンティパンティと言う発音が連発される。

パンティの意味は、いっぱい、と言う意味だ。

いっぱいいっぱい注げ、が「パンティ、パンティ」という意味で使われオットットットーがパンティ、パンティになる。

だから飲む時パンティ、パンティ(いっぱい、いっぱい)と溢れんばかりに注ぎ連発は当たり前。

60年前冷蔵庫はなく氷もない。島には水も乏しくおちょこで原酒。

オットットットー、いっぱい、いっぱい、パンティ、パンティになる。

下着のパンティは50年前日本に来た排除すべき外来語だ。

以前はサルマタ フンドシ ズロースと言っていた。

時代劇でパンティが出たら即カット、いかさまで放送中止!

だから島の古老と飲む時、パンティパンティパンティ(オットットットー)連発は当然。

ちなみに「お腹がパンパン」は「お腹がパンティパンティ」が正しいでしょう。

パンティパンティパンティ(いっぱい、いっぱい、いっぱい)、溢れるがパントゥリル。

自転車のパンクはパンクリルが語源でしょう。

破裂のパンクは一杯一杯のパンティパンティが語源でしょう。

なにしろ、丸々の感じ、はパンタル。

太った人は、復唱でERが付いてパンタラーになる。

中国のパンダ、太った動物、「パンタル」がパンダになったのではと、個人的な推測である。

今日も飲み屋で、オットットットー、パンティ パンティが連呼され、おちょこに口付けする。

島の古老にパンティ飲もう、と言うと喜ぶぞ。

パンティ行くわよ、と言うともっと喜ぶぞ。

貴方の愛がいっぱいいっぱい欲しい、は貴方の愛がパンティパンティ欲しいになる。

もしかして、国技館の満員御礼の垂れ幕、パンティ御礼にしたら受けるかも。

フンドシとパンティ、語呂合わせがいいな。

飲み屋で満員になったら、パンティ御礼の張り紙を数箇所に貼ると大受け、連日パンティ御礼になる事、間違いなし。

なぜか、ニョロ棒が入って、パ~ンティと、イントネーションをつけて発音すると昔々という意味になる。

今でも使われている方言だから問題なし。

だから島にはパンティだらけという事になる。

焼き鳥屋で飲む時、色気のない乾杯代わりに声高らかにパンティパンティパンティを連呼して飲もう。

周りもつられ、皆でパンティパンティだ!

「パンティ」の連呼はセクシャルハラスメントや公然わいせつと誤解される、とのこと。

このサイトはわいせつサイトとして締め出されている部分があるかと思います。

南の小さな島では今でも使われている特別なユーモア方言としてご理解ください。


203 「つねる」は方言で「むんぴる」になる。

 

二人の青年、A君、B君と酒を飲んでいると、C君の話題や文句で盛り上がっていた。

そこへC君が、よーと、入って来た。

話題は必然的に他の内容となり、アルコールが入るうちに、A君が先程のC君に対する文句を言い出した。

酔った勢いもあり「お前は第一、自分勝手で、どうのこうの……」と説教に入ったのである。

C君はキレるタイプなので、B君はなんとかその話題を止めようと、色々気を使っている。

その内、A君がB君に対し、「先ほどから黙っていたが、なんで俺をむんぴるんだ!」と、荒れ出したのである。

「むんぴる」とは方言で、「つねる」ことだ。

光男はすかさず「よくぞこのような古い方言を知っていたもんだ」と、話題を方言に切り替え、場を収めたのである。

黒島では「ぴる」という言葉が、いたるところに出てくる。

「珍しい」は「ぴるまさー」になる。

昼は、当然「ぴる」である。

旅人よ、この島は、ぴるだらけだが「ピル」は売っていないぞ。

島自体がハートの形をしており、温暖な気候、繁殖牛がたくさん飼われ、受胎率は日本ナンバーワン。

この島へ来る時は、「ピル」を忘れずに。

ところで男が「ピル」を飲んだら、どうなるのかなぁ。

ビール同様、酔うのかな、一度飲んでみようっと。


202 貴方は一万円か

 

古老の話によると、昔は苗字が無かったそうだ。

そのせいか、この島の古老たちは、あだ名をよく使っている。

また、あだ名のつけ方がユニークで、特徴をよくとらえている。

普通は、大工や畳屋、鍛冶屋など、職業による名前を使っているが、結構あだ名を使う場合が多い。

ある体の大きな巨漢の人がいたそうだ。

その人のあだ名は「軍艦」とつけたそうだ。

まともに名前を言っても分からないが、軍艦屋といえばすぐ島中で通じる。

そして、その一家は今でも軍艦屋と呼ばれているそうだ。

その家の嫁は軍艦屋の嫁と呼ばれ、孫たちは軍艦屋の孫と呼ばれ、苗字を使わない。

光男が帰郷し隣村を散策中、おばあちゃんが杖を持って石に腰掛け休んでいた。

会釈をし通り過ぎようとしたら、まじまじと見て手招きする。

「初めて見る顔だが、あんたは一万円か?」と言う。

何のことだか、訳が分からない。

ボケているのか?

苗字を言うと「やっぱりあんたは一万円だ」という。

そして一万円の子供だと言う。

訳を聞くと、光男の父が生前、魚獲りの名人だった。 

注文を聞き、注文通りの魚種を獲ってきて売り歩いていた。

漁で稼ぐので、一日にいくら稼ぐのだと聞いたそうだ。

父は「一万円に決めている。それ以上獲らない」と言ったそうだ。

その話一つで翌日からは、一万円というあだ名が島中に伝わったそうだ。

「一万円に会いたいけど家にいない、知らないか?」というと「一万円は港へ歩いて行ったから、石垣島へ買い出しかも?」

と島中を一万円という名前が歩き回り、軍艦屋が酔っている、となる。

だから父に似ている光男を一万円、いや一万円の子供だという。

それにしても、一万円の子供なら五千円か?

まさか、千円という訳ではないだろう。

よく考えると、光男は聖徳太子と肩を並べる大人物だぞ。

しかし大蔵省(現・財務省)、なんとか一万円以上の紙幣を発行してくれ。

光男は一生、一万円を越えられないではないか。

出来れば光男をモデルに。

(昔の一万円紙幣は聖徳太子だったが、今は渋沢栄一だ。年だね~ 笑い)

201 ハナ ハナ ハナミー


民宿の庭で観光客と飲んでいると、二十歳前後の女の子がペアでいた。

島の方言で、親しい間柄、信頼している仲、親友中の親友を「パナヌミー」(鼻の穴)と表現する。

その理由は、人間の体の中で、目や耳、乳、手や足などは対になっているが、鼻の穴が一番近いからだ。

奥では一つに繋がっているので、極々親しい間柄の事を、パナヌミー、鼻の穴、鼻の仲と呼ぶ。

ちなみに、男女の場合でもこの言葉は使われる。

彼と彼女は、もう出来ている。という場合に、「あの二人はハナミーだよ」と言う。 

女の子が、キャーキャー言いながら喜んだ。

「おじさん、この言葉使っていい?」 

大阪でハナ、ハナ、ハナミーをブレイクさせるよ。

おじさんと私は、ハナミー、ハナミー。

ハナミーの元祖は、南の島のおじちゃんだよと、両隣へ割り込んでくる。

「おい! おい! おじさんと出来て子供が出来たら、ひ孫だぞ」

だけど、いいか。

ハナ ハナ ハナミー

今日も、明日もハナミーで行こう。

いつの間にか

「ハナハナ ハナミー あなたと私はぴったしぴったんこ。

一度はおいでよ ハナハナ ハナミー黒島へ!」

いつの間にか三味線、指笛の黒島花見音頭の輪で踊りだしていた。

「パナヌミー」が正式な方言だが、若い娘たちは「花見」的な発音になってしまった。

2026年10月13日火曜日

199 アッコにおまかせしたーい

 

昔々、南の小さな島では若い男女の巡り合いは恋愛やお見合い等ではなく、夜這いが結びつきの大きなきっかけであった、と曾祖父が話をしていた。

今では想像もつかない面白い話がある。

小さな島に高島吉蔵、91歳のおじいちゃんがいた。

ばあちゃんは90歳で名前は郁子。

声と体が一回り大きく別名イッコと呼ばれ、

子供はおらず仲の良いおしどり夫婦。

祭りや行事等を先導、周りから信頼され羨ましがられていた。

おじいさんは年のせいか妄想なのか、あらぬ事を口走るようになった。

家で晩酌をしながらイッコばあさんにポツリとしゃべった。

なんと島一番の大金持ちで船を持ち船会社を経営している50歳前後の新一の母親、大友良江に昔夜這いを仕掛け、できた子が新一だ。

バリバリ働き者で若かりし頃の俺に似ているであろうと褒めちぎり自慢をしたのである。

さあ大変なことが起きる予感。

島には飲み屋もなく祭りや結婚式や長寿の祝いなど島中の人が集まりストレス発散派手に賑う。

そこでイッコばあさんのストレス、ヤキモチが炸裂したのだ。

新一の母親良江の髪の毛を鷲掴み、淫売女、泥棒猫、どうやって亭主を受け入れた。

よくぞしゃーしゃーとした顔をしていられる、と噛み付き祭りは修羅場と化した。

島中の話題でびっくりしたところだが、この吉蔵じいさんはまたあらぬ事を口走るのである。

郵便局長、五十がらみで一番やり手の男だ。

実はこの裕介の母親下村陽子、若い頃夜這いを仕掛けてできた俺の種だ。

またあらぬ事を口走ってしまったのである。

これまたイッコばあさん大変だ。

島育ちの青年が成人式で、島中の人が集まってのどんちゃん騒ぎの祝いの場。

裕介の母、陽子に馬乗りバトル、島人の祝いの場の楽しみが修羅場と化し台なし。

話はここで終わらない。

吉蔵じいさんはあの診療所の息子、則夫の母親山城京子に私が若い頃夜這いを仕掛けてできた子供だと。

三度あることは四度ある。

今度は四人のタッグマッチ、女の戦いは恐ろしい。

祭りは全て中止。呪いが祟ったのか吉蔵じいさんは亡くなる。

これで一件落着と思いきや、今度はイッコばあさん、三軒へ乗り込み雀の涙の香典では済まない。

実の父親の香典だと、香典揺すりをはじめたのである。

それにしても痴呆症や物忘れ、妄想などあるが三途の川を渡る手前の出来事は気を付けて欲しい。

島人の願い「和田アッコさ~ん、アッコにおまかせしたーい。この無茶苦茶、解決して」

2026年9月30日水曜日

198 女の夜這い

 ちなみに、この地区の島に、夜這いは女がすることになっている島があるそうだ。

そんな島で生まれ育っていればよかった、と誰もが思うだろう。

しかし、待てよ。

もしかして夜這いがくるのを待ち続け、いつの間にか立つべきものも立たなくなり、ご臨終。

自分は何のために生まれたのか。

それ自分かな、考えないようにしよう。

女の夜這い、夜這いの作法は、ノーパンが原則だとのこと。

ノーパンを方言ではマルバイという。

女の夜這いはマルバイだー。

あるボス的存在の女で、顔やプロポーションも十人並み以上。

その女は、島一番の人気者の男を自分が夜這いをかける、と周りに暗に触れ回っていた。

番長的存在だから、当然と考えていたのだろう。

ところが、ある女がその番長には負けじとこっそり夜這いをかけてしまったのだ。

童貞、略奪だ。

さあ、そのことがばれて一大事。

番長は手下も動員し、ことあるごとにその女をいびり、いじめ抜いたのである。

とうとうその女は、島にいられなくなり、こっそり出ていったとのこと。

以後、親兄弟にも連絡が取れず、生涯行方不明だったという。

しかし、その番長は、いじめの代名詞として島中知れ渡り、最後まで結婚出来なかったそうだ。

いじめをすると、結婚できない、という教訓として今でも語り継がれ、いじめのことをその女の名前で呼んでいるとのこと。

おい、スケバンごっこで、番長やってる女いないか。

あなたの噂は男達に知れ渡り、一生結婚などできなくなるぞ。

いじめは、よせよ。いじめは結婚の敵!

そんな恐ろしい教訓がある一方で、やはり男としては期待してしまうものです。

村はずれの一軒家、チョンガー生活男がコチョコチョ台所に立ち、洗濯にトイレや風呂掃除、膝を抱いて寝ていると、つくづく思うもの。

ノーパン女の夜這い、来て欲しい。

しからば念じに念じ、念じ続ければ、お夜這いさんが来てくれるのでは、と。

戸の隙間を作り、真っ暗闇にし、待ち続けると気配がしたので、薄目で見ると、野良猫のお夜這いさん。

翌日枕元に小石を用意し、思い切り命中、以後ピタリとこなくなった。

諦める訳にはいかない、お夜這いさんを待ち続けて、一ヶ月半。

待望の、本物のお夜這いさんが来たのだ。

来た、来た、来たぞー

台風通過、どんよりと曇った闇夜の3時、うす目で見ると昼間すれ違い時、笑顔で話しかけて来た、歳は三十前後で二年前より島に住み着いている、艶やかな一人身の女である。

逃げられるとまずいので、いびきをかく。

部屋の隅で闇に目を慣らせた後、いよいよ動き出した。

夏掛けの裾から潜り込み、しなやかなる指先の動き、当然パンツいっちょうはなんなく剥ぎ取られ、息子は直立不動の万全なる体勢。

なま暖かい風は下半身から全身を覆う。

大波、小波、漕ぐ舟は極楽の境地、奥歯が小きざみに舞い上がる。

あまりの腰の激しい使いに、全身の筋肉が収縮し炸裂、思いっきり突き上げた。

夏掛けがポロリ、と落ちた瞬間。

ギャー 

ギ、ギャー

歯っ欠けお婆さんだ!

閃光が全身を走り、生まれて初めて、夢で失神してしもーた。

南無・ 南無・南無・

212 ケツまくり

  二泊で川治温泉ツアー旅行へ行った。 平日とあって老人だらけ。 新宿発、上野経由で上野から乗った。 高速道路で、予定外にお客のトイレタイムをとるとのアナウンス。 70歳くらいのばーさんがパンク状態で路肩へ降りると、後からじーさんがついて行く。 もどかしくガバッとケツをまくると、...